QUEEN の ’39 で英語学習[歌詞・和訳]

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[歌いやすさ]易
[表現の難易度]基本(高校)

QUEENといえばフレディ。
髭面にタンクトップの、世界一有名なゲイ。

ですが、ブライアン・メイも良い曲つくってますよね!
カントリー調の、じーんとくる名曲です。

1.どんな曲か


宇宙がテーマです。
ギター担当のブライアン・メイが作詞作曲。
このブライアン・メイ、実は天体物理学博士号を持っているとか。

宇宙を旅した一団が、地球に帰ってくる。
ところが、ウラシマ効果のため、何百年も経っていた。
愛しい人はもういない。
君への手紙を大地に綴ろう。
僕らの子孫が生きた、この大地に。

という論旨の曲です。

2.歌詞


In the year of ’39

[1]
Assembled here the volunteers
In the days when lands were few
Here the ship sailed out
into the blue and sunny morn,
the sweetest sight ever seen
とある世紀の39 年
志願者たちが集まった
土地が少なくなってしまった時代の話
船が出航した
明け方の空へと
かつてないほど美しい光景へと

[2]
And the night followed day
And the story tellers say
That the score brave souls inside
For many a lonely day
Sailed across the milky seas
Ne’er looked back never feared never cried
幾夜もの時が過ぎ
語り部は伝える
何十人もの勇敢な人間が旅立ったんだと
孤独な旅の日々
輝く海を越えていく
振り返らず 怖がらず 決して泣かずに

[3]
Don’t you hear my call
Though you’re many years away
Don’t you hear me calling you
Write your letters in the sand
For the day I’ll take your hand
In the land that our grandchildren knew
僕の声が聞こえるかい?
もう何年も離れてしまったけど
君を呼んでいるんだ、聞こえないのか?
この土地に君への手紙を書こう
君の手をとる日を待ちわびながら
僕らの孫たちの知るこの土地に

[4]
In the year of ’39
Came a ship in from the blue
The volunteers came home that day
And they bring good news
Of a world so newly born
Though their hearts so heavily weigh
とある世紀の39 年
船が空から戻ってきた
志願者たちが家に戻って来た
喜ばしい知らせを手に
新しい世界が開けたのだ
だが帰還した者たちの心は重かった

[5]
For the earth is old and grey
Little darlin’ we’ll away
But my love this cannot be
Oh so many years have gone
Though i’m older but a year
Your mother’s eyes from your eyes cry to me
地球は年を取り、色あせてしまった
だから地球を離れなければならない
でも愛しい人はここにはいない
何年もの月日がたった
でも僕は 1 年しか歳とっていない
母の面影を感じる君の瞳が泣いている

[6]
Don’t you hear my call
Though you’re many years away
Don’t you hear me calling you
Write your letters in the sand
For the day I’ll take your hand
In the land that our grandchildren knew
僕の声が聞こえるかい?
もう何年も離れてしまったけど
君を呼んでいるんだ、聞こえないのか?
この土地に君への手紙を書こう
君の手をとる日を待ちわびながら
僕らの孫たちの知るこの土地に

[7]
Don’t you hear my call
Though you’re many years away
Don’t you hear me calling you
All your letters in the sand
Cannot heal me like your hand
For my life’s still ahead, pity me
僕の声が聞こえるかい?
もう何年も離れてしまったけど
君を呼んでいるんだ、聞こえないのか?
砂の上に書いた手紙は
君の手ほど癒してはくれない
でも人生は続いていく、それがかなしいんだ

3.英語表現

<覚えると便利な表現>
・hear O V
(OがVするのを聞く)
・Don’t you~?
(~しないんだね?)
・score
(20。20人のひとびと)

<使えるとカッコイイ表現>
・morn
(朝。morningと同じ)
・The night followed the day
(月日が流れた)
・many years away
(何年も離れて)

[1]

・assembled here the volunteers
(志願者たちがここに集った)

倒置法です。
[assembles(V)][here(adv)][the volunteers(S)]
(集った)(ここに)(志願者が)

・In the days lands were few
(大地が少なくなってしまった時代に)

関係詞の省略です。
[In the days] [(when) lands were few].
(時代に)(大地が少なくなった)

・Here the ship sailed out
(ここから船が出航した)

“sail out”で「出航する」。
“morn”は「朝」です。

文法解析すると、次のようになります。

[Here(adv)] [the ship(S)] [sailed out(V)]
(ここで)(船が)(出航した)
[into the blue and sunny morn],
(青く晴れた朝へと)
[the greatest sight][ever seen]
(最も素晴らしい光景)(今まで見られたなかで)

このピリオドは同格のピリオドです。
blue and snny morn = the greatest sight ever seen
ということです。

[2]

・And the night follow the day
(そして月日が流れた)

“the night(夜)”が “the day(昼)”を追いかける
 ↓
昼がきて夜がくる
 ↓
月日が流れる

・the socore bravve souls inside
(勇気ある20人の人々が)

後置修飾です。
[the socore] [brave souls inside]
(20人の人々)(勇気ある魂が内側にある)

[3]

・Don’t you hear my call

否定疑問文です。

・don’tがある → 否定
・do(don’tの一部)が文頭にある → 疑問

なので、”Don’t you ~?”は「~しないのかい?」と訳します。

・though you’re many years away
(もう何年も離れてしまったけど)

“many years away”は単純に「何年も離れて」だそうです。
「何光年も離れて」かなと思ったのですが、「1光年」は”a light-year”だそうで。

・Don’t you hear me calling you
(僕が呼んでるのが聞こえないのかい)

“Don’t you~?”は否定疑問文です。

“hear O V” で「OがVするのを聞く」。
“hear O -ing”で「Oが~しているのを聞く」。

・for the day I’ll take your hands
(君の手を取る日を待ちわびながら)

“for”は様々な意味があります。
・~の為に
・~を求めて
・~へ向かって(方向)
・~なので(理由)

この曲では、”you”はもう死んでいます。
天国で一緒になる日を求めているのでしょう。きっと。多分。
なので「~を求めて」→「~を待ちわびながら」と訳しました。

[7]

・in the land our grandchildren knew
(僕らの孫が知っていたこの大地に)

関係詞の省略です。
[in the land][(that) our grandchildren knew]
(大地に)(僕らの孫が知っていた)

ウラシマ効果で、何百年も経ってしまっている。
“you”はもう死んでしまって、それどころか、孫たちももう居ないようですね。

・for my life, still ahead, pity me
(人生は続いていく それが悲しいから)

この文は、ラフな口語です。
カチッとした文法に則っていないので、文法的解釈に幅があります。

ハッキリしているのは、”for”は「~なので(理由)」ということくらいでしょうか。

解釈1:
[for] [my life(S), still ahead], [pity(V)] [me(O)]
(~なので)(未だに続く僕の人生が)(哀れむ)(僕を)
 ↓
まだまだ続いてく人生が、僕を哀れむんだ
解釈2:
[for] [my life(S)] (is)[still ahead(C)],
(~なので)(僕の人生)(が)(未だに続く)
[pity me]
(かわいそうな僕)

人生は続いていく、ああ、哀れな僕

どちらにしろ、先に述べたような意味合いになります。

4.歌い方


全体的にゆっくりで、歌いやすい曲です。

ただ、音の連結が一部あります。
強く発音しないので、あまり聞こえない音もあります。

聞こえた通りに歌っていきましょう。
最初はテキトーに。だんだん丁寧に。
少しずつ出せる音を増やしていくように。

[1]段落目

・And the ship sailed out…
 アンザ シッ(プ)セイダッ…

最初はこのように歌いましょう。
慣れてきたら( )の中も歌っていく感じで。

[2]段落目

・never looked back, never feared…
 ネバー(ル)ックバック ネバーフェァード…

こちらも、最初はこのように歌いましょう。
慣れてきたら( )の中も歌っていく。

[3]段落目

・Don’t you hear my call,
 ドンチュ ヒーマーコー

“hear”のr音が弱いです。

・though you many years away
 ゾーヨー メニーイアーザウェイ

“years” と “away”がつながってますね。

以上が歌うときに注意すべきポイントです。
ここさえ抑えておけば、気持ちよく歌えると思います。
カラオケで熱唱しましょう!

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コメント

  1. ぽん太 より:

    For the earth is old and grey
    Little darlin’ we’ll away
    But my love this cannot be
    Oh so many years have gone
    Though i’m older but a year
    Your mother’s eyes from your eyes cry to me

    のところも解説して欲しいです。
    最も難解な段落であり、全体の意味まで変わります。

    ウラシマ説の根拠となる所でもありますが、

    I’m older but a yearってそういう意味になりますか?
    普通に使うと、私は年上です、でも一つだけ
    とか、そういう意味ですよね?

    年を取ってしまったという意味なら
    grow oldとかいう表現を完了形で使うのでは?
    本当の素人なので、間違ってたらごめんなさい。

    1. ヘタレ より:

      私もネイティヴでもなければ、英語学の博士号を持っているわけでもありませんので、英語学のプロを名乗るつもりはありません。むしろ永遠の素人です。
      ですので、ぽん太さんと同じ「英語を探究する仲間」として一緒に悩んでいければと思っています。
      そのようなわけで、興味深いご指摘をくださったことを嬉しく思います。

      >I’m older but a yearってそういう意味になりますか?
      >普通に使うと、私は年上です、でも一つだけ
      >とか、そういう意味ですよね?
      はい。その通りです。

      “Oh so many years have gone
      Though i’m older but a year”
      ご指摘の通り、この部分の直訳は次のようになります。
      「とってもたくさんの年が経った
       でも 私はより古い(しかし一つだけ)」

      この解釈として、二通りの可能性を考えました。

      =========
      1. 2つの解釈
      =========
      [A]”I”は、恋人より1つだけ年上である。
      Oh so many years have gone
      Though i’m older but a year
      「何年もの月日が経った
       僕は(彼女より)一つだけしか年上じゃないのに」

      [B]宇宙に旅立った時点と比べてolderになった。けれども”I”は一つしか年を取っていない。
      Oh so many years have gone
      Though I’m older but a year
      「何年もの月日が経った
       でも僕は 1 年しか歳を取とっていない」

      本BlogではB案の解釈に基づいて和訳しました。
      というのも、以下2つの理由で、B案の方が個人的にロマンティックで好きだからです。

      =========
      2. B案を採った理由
      =========
      [1]B案はウラシマ効果を暗示している。
      「地球は何年、何百年もの時が流れている」ことと「僕は1年しか年を取っていない」ことを対比した訳となります。
      ですので、ウラシマ効果をほのめかすことにつながります。SFロマン!

      [2]B案は様々な含意を感じることができる。
      地球には、”I”の故郷や家族がいて、何年、何百年もの時間が経っています。
      一方で、”I”の時間はほぼ止まったまま。
      これに思うところがたくさんある筈。悲壮や、ひょっとしたら後悔なんかも。
      そんな複雑な思いを、B案には含ませることができます。

      以上2点の個人的な嗜好が主な理由ですが、更に、ご指摘頂いた点が3つ目の理由になります。

      [3]B案では比較級olderの果たす役割が明確である
      ご指摘の通り”grow old”でも良いのに、わざわざ比較級”older”を利用しています。
      では、何と「比較」しているのか。
      それは、宇宙に旅立った時点の”I”および地球と、その後の”I”および地球だと思います。
      oldは「古い、歳を取った」という意味なので、olderは「より古くなった、より歳を取った」という意味になります。
      これはB案の「(地球が)より古くなった、(”I”が)より歳を取った」という解釈とぴったりマッチします。

      ただ、語彙のチョイスは音の響きや脚韻などの要素も斟酌したうえで決定されるので、絶対の根拠にはなりませんが……。

      ===========
      3. B案を補強する根拠
      ===========
      結局のところ「ウラシマ効果をほのめかしててSFロマンが香るから」という個人的な嗜好が、B案採用の主な要因です。
      つまり、「こうだったらステキだなぁ」という願望が第一に立っており、あとは後付けの理屈に過ぎません。
      でも、読者の解釈に委ねられるのが詩という文学なので、これで良いのだと思っています。
      映画ボヘミアンラプソディーでも、フレディがそういう論旨のことを言ってましたし。

      敢えてB案を補強する要素を他に挙げるなら、タイトルにもなった『’39』でしょうか。
      1939とか2039とか2139とか「〇世紀の39年」というタイトル。
      ウラシマ効果を匂わせているので、これをほのめかす和訳の方が良いかなという判断です。

      以上が、本記事の訳を採った理由となります。
      ご質問への返答になったでしょうか。

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