The Bangles
Walk Like An Egyptian
[歌の難易度]難
[表現のレベル]基礎(中学)、マニアック
ジョジョのアニメ(第三部、TV版)のED曲。
ひたすら
「エジプト人みたいに歩こう!」
って歌う曲です。
PVでは皆楽しそうに「エジプト人ウォーク」をしていますが、ふざけ過ぎてません?
バカにしてるように見えないこともありません。
エジプト人は怒っていいと思います(笑
一部、マニアックな表現がありますが、文法的には平易。
ただし、歌うのは難しいです。
「音の連結」が頻発し、アメリカ英語らしい「音の変化」が出てくるからです。
ただ、これが歌えるようになれば、大抵の曲は楽に歌うことができるようになります。
1.The Banglesとは何者か
1984年にデビューしたグループだそうです。
1988年からヒットを飛ばし、翌年にはEternal Flameで全米一位になりました。
2.歌詞
[1]
All the old paintings on the tomb
they do the sand dance, don’t you know
If they move too quick (oh way oh)
They’re falling down like a domino
石棺に描かれた いにしえの絵画の中の人々は
皆 砂のダンスをしてるって 知らないの?
あんまり動きが早いと
ドミノのように倒れてくんだよ
[2]
All the bazaar men by the Nile
They got the money on a bet
Gold crocodiles (oh way oh)
They snap teeth on your cigarette
ナイルのほとりのバザーの男たちは皆
賭け事をするんだよ
金ピカのクロコダイルが
ガブリとタバコに噛みつくんだって
[3]
Foreign types with the hookah pipes say
(Way oh way oh, way oh way oh)
Walk like an Egyptian
外国ふうの水煙草がこう吹かす
エジプト人みたいに歩こうって
[4]
The blonde waitresses take their trays
They spin around and they cross the floor
They’ve got the moves (oh way oh)
You drop your drink
Then they bring you more
ブロンドのウェイトレスがトレイを手にして
くるくる回って フロアーを横切る
あんまり急ぐもんだから
あなたは飲み物を落としちゃって
すると もう一杯持ってきてくれるんだよ
[5]
All the school kids so sick of books
They like the punk and the metal band
When the buzzer rings (oh way oh)
They’re walking like an Egyptian
学童どもは皆 本にうんざりしてて
パンクやメタルのバンドに夢中なんだ
終業のブザーが鳴ると
皆 エジプト人みたいに歩き出すんだって
[6]
All the kids in the marketplace say
(Way oh way oh, way oh way oh)
Walk like an Egyptian
マーケットの子供たちは皆 こう言うんだって
エジプト人みたいに歩こうって
[7]
Slide your feet up the street
Bend your back
Shift your arm, then you pull it back
足を路面で滑らせて
背中を曲げて
腕をシフトさせたら また戻して
[8]
Life is hard you know (oh way oh)
So strike a pose on a Cadillac
人生って難しい そうでしょ?
だから キャデラックに乗ってカッコつけようよ
[9]
If you want to find all the cops
They’re hanging out in the donut shop
They sing and dance (oh way oh)
They spin the clubs cruise down the block
警察を見つけたいなら
彼らは ドーナツ店をうろついてるよ
歌って 踊って
街中のクラブを渡り歩いてるよ
[10]
All the Japanese with their yen
The party boys call the Kremlin
And the Chinese know (oh way oh)
They walk the line like Egyptian
お金持ちの日本人のことを
パーティー中毒の男の子はクレムリン宮殿って呼ぶの
そして 中国人は知ってるの
彼らはエジプト人のように歩いてるって
[11]
All the cops in the donut shop say
(Way oh way oh, way oh way oh)
Walk like an Egyptian
Walk like an Egyptian
ドーナツ店にいる警察は 皆こう言う
エジプト人みたいに歩こうって
エジプト人みたいに歩こうって
3.英語表現
・don’t you know?:知らないの?(バカにした感じで)
・like~:~のように
・by~:~の隣りに、~の隣りで
<使えるとカッコイイ表現>
・sick of~:~にうんざりしている
・hang out~:~をブラブラする
使える表現はわずかです。
テストはおろか、日常会話でも使うんかいな? みたいな表現ばっかり(笑
第[1]段落
All the old paintings on the tomb
(石棺に描かれた いにしえの絵画の中の人々は)
they do the sun dance, don’t you know
(皆 砂のダンスをしてるって 知らないの?)
and dance:砂の踊り(?)
調べても、固有の意味は見つけられず。
don’t you know?:知らないの?(バカにした感じで)
めっちゃ感じ悪いですね(笑
これらから、上記のように訳しました。
They’re falling down like a domino
ドミノのように倒れてくんだよ
are falling down:倒れていく
この場合、進行形(are + -ing)は「確実な未来」を表しています
“like a domino”は「ドミノのように」となります。 All the bazaar men by the Nile “the bazzar men by the Nile”は「ナイル川のとなりに居る、バザーの男達」。 Walk like an Egyptian All the school kids so sick of books この表現、 tired of~:~に飽き飽きしている と似てますね。 When the buzzer rings (oh way oh) buzzer:ブザー So strike a pose on a Cadillac striek a pose:(俳優などが見栄を切る) なかなか会話では使わない表現ですね。 If you want to find all the cops どうして警察がドーナツ屋にいるかは、この記事の[1-4.B.]で紹介した通りです。 They spin the clubs cruise down the block spin:~をくるくる回す、(自分が)くるくる回る “spin the clubs”はそれらしい意味が辞書にありませんでしたが、おそらく口語表現です。 “cruise down the block”は、「clubを巡ってブロックを移動すると」といったところでしょうか。 「音の連結」が頻発しています。 という3点を徹底して、何度も練習してください。 次の部分ごとに練習しましょう。 All the old / paintings / on the tomb If they move too quick (oh way oh) “like a domino”ですが、 ・”like”と”a”の音が連結して「ライカ」になる この記事で紹介したように、アクセント以外が曖昧母音(「ア」とも「ウ」とも「オ」ともつかない中途半端な音)に変化することが、英語では頻発します。 という点に注意してください。 All the bazaar men / by the Nile Gold / crocodiles / (oh way oh) Foreign types / with the / hookah pipes say The blonde waitresses / take their / trays They’ve got the moves / (oh way oh) All the school kids so / sick of books ・”metal band(メタバン)”が「メラバン」に変化。 これは、この記事の[1-2.B.]で軽く紹介した「フリッピングT」という現象です。 When the buzzer rings / (oh way oh) All the kids in the / marketplace say TVサイズは以上です。第[2]段落
(ナイルのほとりのバザーの男たちは)by~:~の隣りで、~の隣りの
第[3]段落
(エジプト人みたいに歩こう)第[5]段落
(学童どもは皆 本にうんざりしてて)sick of~:~にうんざりしている
(終業のブザーが鳴ると)
米国の学校は、日本や英国のようなチャイムではなく、ブザーです。
「ビーッ!」とけたたましく鳴る、情緒ゼロの終業の合図。
もっと情緒教育を大切にすべきでは?(笑第[8]段落
(だから キャデラックに乗って見栄を切ろうよ)
Cadillac:キャデラック(高級車)
米国らしいです。第[9]段落
(警察を見つけたいなら)
They’re hanging out in the donut shop
(彼らは ドーナツ店をうろついてるよ)hang out~:~をブラブラする
警察官はとあるドーナツ屋では、ドーナツが無料でもらえるからです。
(街中のクラブを渡り歩いてるよ)
club:クラブ
cruise down:~を(船で)巡る
down the block:ブロック(街の区画単位のこと「)を下って
上記のように解釈。4.歌い方
難しい曲ですが、これが歌えるようになれば、大抵の曲は楽に歌えるようになってます。
・( )は最初は発音しなくてOk。慣れたら発音してみる
・一語一語を正確に発音するよりも、流れに乗ることを優先する第[1]段落
「/」で区切るよう意識してください。
オジィオ / ペンティーン / オンザートン
they do / the sand dance, / don’t you know
ゼドゥ / ザ サンダン(ス) / ドンチュノゥ
イ(フ)ゼムートゥークイーック(オーエーオー)
They’re falling down / like a domino
ゼ(ア)フォーリダウン / ライカドマノ
・domino(ドミノ)は、アクセント以外が曖昧な音になるので「ドマノ」っぽくなる第[2]段落
オザバーザーメーン / バイザーナイリ
They got the / money / on a bet
ガッザ / マーニー / オンザベッ(ド)
ゴー(ル) / クロッカダイルス / オエーオー
They snap / teeth on your cigarette
ゼ(イ)スナップ / ティーソーニョーシーガレッ 第[3]段落
フォリンタイ(ス) / ウィザ / フカーパイプセイ
(Way oh way oh, / way oh way oh)1
ウェーオーウェーオー / ウェーオーウェーオー
Walk like an Egyptian
ウォク ライカン エジプシャン第4段落
ザブロン ウェイトレッシー / テイ(ク)ゼアー / トレイズ
They spin around and they cross the floor
スピンナアラゥン ゼ クロッ(ス)ザフロー
ゼイ(ヴ) ガッザムーヴ(ス) / オーエーオー
You drop / your drink
ユド(ロ)ップ / ヨァードリン(ク)
Then they bring you more
ゼンゼ ブリンギュモー第4段落
オザ スクールキッ(ズ)ソー / シッカー ブッ(クス)
They like the punk and the metal band
ゼッ ライ パンケン ザ メラバン
アメリカ英語では、語中の”t” が “r” に変化することがあるんです。
ウェザバーザーリーング(ス) / オエーオー
They’re walking like an Egyptian
ゼウォークライケーナ エージプシアン
オーザキッジ(ン)ザ / マケップレイ(ス)セイ
(Way oh way oh, / way oh way oh)
ウェーオーウェーオー / ウェーオーウェーオー
Walk like an Egyptian
ウォクラーイカン エジプシアン
残りは割愛。
ここまで完璧に歌えるようになれば、残りも楽に歌えるようになっている筈なので。More from my site